19か所
日本名所
三景、三名園、三大夜景、三大名瀑、三名泉、三名城。松島の入り江、兼六園の雪吊り、函館山の夜景、有馬の湯——日本で行きたい場所を挙げるなら、ここは確かな手がかりになる。
日本三景
宮城県松島1643年から「日本三景」の一つに数えられる、松が群生する島々が浮かぶ名勝。穏やかな湾内には260以上の小島が点在し、江戸時代の俳人・松尾芭蕉がその美しさに言葉を失ったという逸話で知られています。現在は遊覧船が運航しており、波に削られた奇岩を海から間近に見学できます。陸地側は伊達政宗ゆかりの地として知られ、国宝・瑞巌寺などの歴史的建造物が密集しています。足元に隙間のある透かし橋を渡って参拝する五大堂や、252メートルの朱塗りの橋で繋がれた福浦島での自然植物園トレッキングも人気です。高台から全景を撮影したい場合は、「四大観」と呼ばれる4つの名所(大高森、富山、多聞山、扇谷)を巡ると、それぞれ全く異なるパノラマを楽しめます。また、点在する島々が防波堤の役割を果たしたため、2011年の津波被害を奇跡的に軽減できたという地理的特徴も持っています。10月から3月にかけては名物の牡蠣が旬を迎え、海沿いの「牡蠣小屋」で味わう炭火焼きは秋冬の風物詩となっています。Traveldokoで見る
京都府天橋立日本三景の一つに数えられる、約7000本の松並木が海を貫く神秘的な砂州。宮津湾を南北に結ぶ全長約3.6kmの砂州は、徒歩や自転車で渡ることができ、白い砂浜と澄んだ海を楽しめます。両岸の高台にある公園からは、天に昇る龍のように見える絶景が広がり、展望台からの独特な鑑賞方法も有名です。最大の特徴は「股のぞき」という独特の観賞スタイルです。天橋立ビューランドや傘松公園の展望台から、股の間から逆さまに景色を覗くと、空と海が逆転し、砂州が天に架かる橋のように見えます。歴史愛好家なら南端にある智恩寺へ。扇子の形をした「すえひろおみくじ」が松の木に結ばれる光景はここならではです。また、砂州の中ほどにある「磯清水」は、海に囲まれていながら真水が湧き出る不思議なスポットとして知られています。混雑を避けるなら、対岸を結ぶ観光船を利用し、行きは船、帰りは徒歩やサイクリングで松並木を抜けるルートがおすすめ。冬には「飛炎の松」と呼ばれる雪化粧した松並木が、まるで水墨画のような静寂な美しさを演出します。京都市内とは一味違う、海の京都の穏やかな空気を満喫してください。Traveldokoで見る
広島県厳島日本三景の一つに数えられる、海に浮かぶ大鳥居が象徴的な安芸の宮島。山頂へのハイキングやロープウェイからは、瀬戸内海の多島美を360度見渡せます。島内には神の使いとされる野生のシカが自由に暮らし、自然と信仰が一体となった不思議な空気感が漂います。1996年に世界遺産へ登録されたのは厳島神社だけでなく、背後に広がる原始林も含まれます。弘法大師が開山したとされる頂上付近には、1200年以上燃え続けている「消えずの火」があり、これは広島平和記念公園の「平和の灯」の元火となりました。登山を楽しむなら、静寂に包まれた「大聖院コース」がおすすめ。500体以上の羅漢像に見守られながらの山歩きは格別です。秋には「紅葉谷公園」が真っ赤に染まり、島全体が最も華やかな季節を迎えます。混雑を避けてゆっくり過ごすなら、島内の宿に泊まって夜のライトアップや早朝の静かな境内を散歩するのが通の楽しみ方。あなごめしや焼き立てのもみじ饅頭など、豊かな自然の中で味わう地元グルメも旅の醍醐味です。シカたちは非常に人懐っこいですが、地図や切符などの紙類を食べてしまうことがあるので、手荷物にはご注意を。Traveldokoで見る
日本三名園
石川県兼六園日本三名園の一つに数えられる、完璧な景観美を誇る大名庭園。加賀藩前田家が長い歳月をかけて造り上げた池泉回遊式庭園。「宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望」という、相反する6つの優れた景観「六勝」をすべて兼ね備えることから命名されました。金沢城のすぐ隣に広がっています。園内の見どころは四季折々の変化と精巧な仕掛けにあります。最大の撮影スポットは、霞ヶ池の畔に立つ2本脚の「徽軫灯籠(ことじとうろう)」。水面に映る姿と周囲のモミジが織りなす風景は必見で、人混みを避けるなら早朝の訪問がおすすめです。冬の風物詩といえば、雪の重みから枝を守る「雪吊り」。特に名木・唐崎松に施された幾何学的な縄の円錐は、金沢の冬を象徴する芸術的な美しさです。春の桜や秋の紅葉のライトアップも幻想的で、多くの訪問者を魅了します。また、見逃されがちなのが瓢池近くにある日本最古の噴水。上の池との自然な高低差を利用した水圧だけで吹き上がっており、当時の高度な技術に驚かされます。ゆっくりと歩を進めれば、隠れ家のような茶店や梅林、市街を見下ろす眺望台に出会え、約90分の散策があっという間に感じられるでしょう。Traveldokoで見る
岡山県岡山後楽園日本三名園の一つに数えられる、江戸時代を代表する大名庭園です。藩主の憩いの場として造営され、日本の伝統的な庭園には珍しい広大な芝生が広がります。隣接する岡山城を借景として取り込んだダイナミックな空間構成は圧巻で、中央の沢の池越しにそびえる天守閣との見事なコントラストを楽しめます。園内をさらに奥へ進むと、建物の中央に水路が通る全国的にも珍しい「流店(りゅうてん)」が現れます。かつて貴族や藩主が涼をとりながら曲水の宴を楽しんだ優雅な遺構です。また、敷地内には茶畑や田んぼがあり、領民の暮らしを殿様が身近に感じられるよう工夫された当時の名残を伝えています。
夏の夜や秋の紅葉シーズンには「幻想庭園」が開催され、和傘や竹あかりで彩られたライトアップを楽しめます。さらに、お正月などの特定日には園内で飼育されている特別天然記念物のタンチョウの放鳥が行われ、優雅に空を舞う姿は必見です。
現在私たちが歩く美しい遊歩道や旭川から引かれた複雑な水路は、昭和初期の水害や空襲で一度は壊滅的な被害を受けました。しかし、築造当時の詳細な絵図面が残されていたことで、かつての姿が寸分違わず復元されているという奇跡的な歴史も、この場所の奥深さを物語っています。Traveldokoで見る
茨城県偕楽園日本三名園の一つに数えられ、3,000本もの梅が咲き誇る茨城県随一の名所。水戸藩第9代藩主・徳川斉昭によって、領民と楽しみを共にする「偕楽」の精神で造園されました。広大な敷地には、早春の訪れを告げる100種以上の梅のほか、力強い孟宗竹林や杉林など、陰陽のコントラストが美しい景観が広がっています。園内の中心的な建物「好文亭」は、斉昭自らが設計した意匠を凝らした造りで、最上階からは千波湖を一望する絶景が楽しめます。この庭園の最大の特徴は、表門から始まる「陰」と「陽」の世界観です。静寂に包まれた深い緑の「陰の世界(竹林・杉林)」を抜け、一気に視界が開ける「陽の世界(梅林)」へ至る道筋は、日常の喧騒を忘れさせてくれるような心のリセットを促す演出となっています。2月中旬から3月にかけての「水戸の梅まつり」は圧巻ですが、初夏の青もみじや秋の萩(はぎ)も見逃せません。金沢の兼六園や岡山の後楽園に比べ、開放的で親しみやすい雰囲気があるのも偕楽園の魅力。隣接する常磐神社への参拝や、千波湖畔の散策と合わせれば、水戸の歴史と自然を一日中満喫できるでしょう。売店で売られている梅干しや梅酒をお土産にするのもおすすめです。Traveldokoで見る
日本三大夜景
北海道函館山ミシュラン三つ星に輝く、日本三大夜景の一つに数えられる世界的な展望台。山頂まではロープウェイでわずか3分。市街地の光が函館港と津軽海峡の漆黒の海に挟まれ、くびれた砂州の独特な地形がくっきりと浮かび上がる息をのむようなパノラマが広がります。この山の背景には、意外な軍事の歴史が隠されています。明治時代から第二次世界大戦終結まで、要塞地帯として一般人の立ち入りが厳しく禁じられていました。その結果豊かな自然が手つかずのまま残り、現在も昼間のハイキングコースには旧砲台跡がひっそりと佇んでいます。混雑を避けつつ最高の景色を堪能するなら、日没の45分前に登頂するのが裏技です。夕暮れの空が少しずつ街の灯りへと溶け込んでいく「マジックアワー」は、完全に日が落ちた後以上の感動を与えてくれます。季節ごとの海の表情も見逃せません。夏には海上に浮かぶイカ釣り漁船の漁火が幻想的に輝き、冬には澄み切った空気の中で雪化粧した街並みが宝石のように煌めきます。ちなみに、眼下の光の中に「ハート」という文字を見つけると恋が叶うというロマンチックな都市伝説も語り継がれています。Traveldokoで見る
兵庫県摩耶山 掬星台「1000万ドルの夜景」と称される、日本三大夜景の一つに数えられる絶景展望台。標高約700メートルに位置し、「手で星を掬(すく)えるほどの絶景」という由来を持つ名所です。神戸港から大阪平野、さらには関西国際空港まで見渡せる大パノラマが広がっています。山頂へのアクセスには、レトロなケーブルカーとロープウェーを乗り継ぐ「まやビューライン」を利用します。到着後、足元に広がる「きらきら小径」に注目してください。この遊歩道には蓄光石が埋め込まれており、夜になると天の川のように青白く発光します。隣接する六甲山に比べて商業施設が少なく、静かでロマンチックな雰囲気を楽しめるのが特徴です。おすすめは日没の少し前に到着すること。空が夕暮れのグラデーションから暗闇へと変わり、街の明かりが一斉に灯り始めるトワイライトタイムは息をのむ美しさです。市街地よりも気温が低く風も強いため、夏場でも羽織るものが必須。また、強風による運休や火曜日の定休日があるため、事前に運行状況を必ず確認してください。Traveldokoで見る
長崎県稻佐山山頂展望台「世界新三大夜景」に認定された、標高333メートルから長崎市街を見下ろす絶景スポット。山頂へは全面ガラス張りのロープウェイやスロープカーでアクセス可能。円柱形の近未来的な展望塔の屋上には360度見渡せるプロムナードが広がり、すり鉢状の地形が織りなす立体的な港町のパノラマと、ライトアップされた女神大橋の輝きを堪能できます。地元で「1000万ドルの夜景」と称されるこの景色が特別な理由は、斜面に沿って密集する住宅街の明かりが生み出す圧倒的な立体感にあります。平地が少なく山肌にへばりつくように家々が建ち並ぶため、まるで砕いたダイヤモンドを散りばめたような光の壁が目の前に迫ります。おすすめの訪問時間は、日没の約1時間前。遠く五島列島に沈む夕日が空をオレンジ色に染め上げ、徐々に街の灯りがともり始めるマジックアワーは息をのむ美しさです。さらに、展望スペースの足元にも注目してみてください。床面には夜空の星座を模した無数のLEDライトが埋め込まれており、その中にはカップルに大人気の「ハート型の光」が2つ隠されています。また、目を凝らすと三菱重工長崎造船所の巨大なクレーン群のシルエットが浮かび上がり、日本の近代化を支えた造船の街としての深い歴史と力強さを静かに物語っています。Traveldokoで見る
日本三大名瀑
栃木県華厳の滝「日本三名瀑」の一つに数えられる、高さ97メートルの岸壁を一気に流れ落ちる壮大な滝。男体山の噴火によってせき止められた中禅寺湖の湖水が源流です。岩盤をくり抜いて作られた専用エレベーターで観瀑台へ下りると、水しぶきと轟音を伴う迫力満点の姿を間近で体感できます。メインの滝柱だけでなく、背後に広がる切り立った岩壁の「柱状節理」も見どころの一つです。太古の溶岩が冷え固まる際にできた規則的な割れ目で、大自然の彫刻のような美しさを誇ります。さらに岩の隙間からは十二滝と呼ばれる無数の伏流水が細い糸のように流れ落ち、豪快な本滝との見事なコントラストを描いています。
晴れた日の午前中には、滝つぼに鮮やかな虹が架かる確率が高くなります。初夏にはイワツバメが水しぶきの中を飛び交い、10月中旬から下旬にかけては、周囲の渓谷が赤や黄金色に染まる紅葉の絶頂期を迎えます。厳冬期の1月から2月には伏流水が凍りつき、巨大なブルーアイスのシャンデリアのような氷瀑へと姿を変える神秘的な光景が広がります。
少し離れた明智平ロープウェイの展望台へ足を延ばせば、源流の湖と一緒に滝の全貌を見下ろす最高のアングルで写真撮影が楽しめます。Traveldokoで見る
和歌山県那智の滝落差133メートルを誇る日本一の単独瀑布であり、古来より信仰を集める自然のご神体です。熊野古道の一部として世界遺産に登録されています。青岸渡寺の鮮やかな朱塗りの三重塔越しに望む姿は圧巻の一言。毎秒1トンもの水が滝壺へと打ち付け、轟音が周囲の森に響き渡ります。その雄大さを体感するなら、樹齢約800年の杉木立に包まれた石畳の古道「大門坂」から歩いて向かうのがおすすめです。滝のふもとに鎮座する飛瀧神社には本殿がなく、切り立った断崖そのものを拝所とする珍しい造りとなっています。お清め料を納めて一番近くの観瀑台へ進むと、ひんやりとした水しぶきを全身に浴びることができます。ここには龍の口から湧き出る「お滝水」があり、一口飲めば延命長寿の御利益があると伝えられています。両手で抱えるほど巨大な筒型のおみくじも必見です。混雑を避けるなら、朝一番に訪れて朝日に輝く幻想的な水煙を堪能しましょう。また、毎年大晦日には滝口に張られた大しめ縄の張り替え神事が行われ、ライトアップされた幽玄な姿を楽しむことができます。Traveldokoで見る
茨城県袋田の滝日本三名瀑のひとつで、巨大な岩肌を四段にわたって流れ落ちる迫力満点の大滝です。高さ120メートルを誇るこの滝は、別名「四度の滝」とも呼ばれ、季節ごとに異なる表情を見せます。トンネルを通ってアクセスする観瀑施設からは、しぶきを感じるほどの距離でダイナミックな景観を堪能できるのが魅力です。平安時代の歌人・西行法師が「四季に一度ずつ来なければ真の風趣は味わえない」と絶賛したと伝えられる名所です。秋には燃えるような紅葉が滝を彩り、冬には滝全体が真っ白に凍りつく「氷瀑(ひょうばく)」という神秘的な姿を見せることもあります。一段ずつ流れる水が織りなす繊細さと力強さのバランスは、日光の華厳の滝などとは異なる趣があります。観瀑施設にはエレベーターがあり、最上段まで見渡せるデッキへ向かうのがおすすめ。帰路は吊り橋を渡って対岸からの景色も忘れずに。周辺の茶屋で味わえる、茨城名物の「けんちん汁」や、熱々の「大子のおやき」、柚子味噌を塗った串刺しの「みそおでん」は、散策後の冷えた体に染み渡る絶品グルメです。Traveldokoで見る
日本三名泉
群馬県草津温泉20年連続で「にっぽんの温泉100選」第1位に輝く、日本を代表する天下の名湯。毎分32,300リットル以上という日本一の自然湧出量を誇り、草津名物「湯もみ」は水を足さずに温度を下げる先人の知恵。強い酸性度を持つお湯は殺菌力が非常に高く、古くから「恋の病以外なら何でも治す」と言い伝えられています。湯畑周辺の賑わいを離れた「西の河原公園」では、河原のあちこちから湧き出す温泉と、日本最大級の広さを誇る大露天風呂を堪能できます。夜になると湯畑は幻想的にライトアップされ、浴衣姿での散策はこれぞ日本の温泉情緒といった趣。よりディープな体験を求めるなら、地元住民が管理する「共同浴場」を巡るのがおすすめです。特に「地蔵の湯」などは観光客にも開放されていますが、非常に高温で力強い湯力に驚くはず。冬はスキー場も至近にあり、ウィンタースポーツと名湯をセットで楽しめるのも魅力です。箱根などの穏やかな泉質と比べ、草津の湯は五感を刺激する硫黄の香りとエメラルドグリーンの色彩が特徴。一度浸かれば、なぜここが日本一であり続けるのか、その圧倒的なエネルギーを実感できるでしょう。Traveldokoで見る
岐阜県下呂温泉江戸時代の儒学者・林羅山も絶賛した、日本三名泉のひとつに数えられる名湯。飛騨川のせせらぎに包まれた山あいの温泉街です。強アルカリ性の滑らかな泉質が特徴で、湯上がりの肌のすべすべ感は格別。温泉街には無料で楽しめる足湯が点在しており、色鮮やかな浴衣姿で街歩きを楽しむ観光客の姿が絶えません。下呂温泉の歴史は古く、かつて湧出が止まった際に白鷺が舞い降りて新たな源泉を知らせたという「白鷺伝説」が語り継がれています。街のシンボルといえば、河原に開放感たっぷりに鎮座する「噴泉池」。現在は水着着用が義務付けられており、気軽に川の音を聞きながら入浴できます。より深く地域の文化に触れるなら「下呂温泉合掌村」へ。世界遺産・白川郷から移築された合掌造りの民家が立ち並び、飛騨の暮らしを体感できます。グルメでは、A5ランクの飛騨牛を贅沢に使った「飛騨牛握り」や、温泉卵とソフトクリームが合体した「温玉ソフト」などの食べ歩きが人気。多くの旅館を巡りたいなら、1枚で3カ所の入浴ができる「湯めぐり手形」がお得です。冬に開催される「下呂温泉花火物語」は、澄んだ夜空を彩る風物詩として知られています。Traveldokoで見る
兵庫県有馬温泉日本三古湯・三名湯の一つに数えられ、古くから皇族や文人に愛されてきた関西最古の温泉地。鉄分を含み茶褐色に輝く「金泉」と、無色透明な炭酸泉の「銀泉」という、泉質の異なる二つの名湯を同時に楽しめます。情緒溢れる坂道の温泉街には、名物の炭酸せんべいや伝統工芸品店が並び、レトロな雰囲気の中での食べ歩きも醍醐味です。戦国時代の英雄・豊臣秀吉が戦の疲れを癒やすために何度も訪れ、大規模な改修を行ったことで現在の街の礎が築かれました。街中には秀吉と正室・ねねの像が立ち、歴史の深さを物語っています。日帰りなら公共浴場の「金の湯」「銀の湯」が便利ですが、路地裏にある「炭酸源泉公園」では、かつて砂糖を混ぜてサイダーとして飲まれていた源泉を間近で見ることができます。また、六甲山頂と結ぶロープウェイを利用すれば、四季折々の絶景を楽しめるだけでなく、神戸の都会的な街並みから静寂な温泉地へと一気に移り変わるドラマチックな移動が可能です。有馬の湯は火山がない場所に湧き出る非常に珍しい深層温泉のため、成分密度が非常に濃く、冷え性や関節痛に悩むリピーターが絶えません。お土産には、書く時に小さな人形が飛び出す伝統工芸「有馬人形筆」が、その精巧な技術で今も人気を集めています。Traveldokoで見る
日本三名城+ 姫路城(番外編)
愛知県名古屋城黄金の鯱を頂く、日本三名城の一つに数えられる名古屋のシンボル。徳川家康の命により1612年に築城された尾張藩の拠点。現在天守閣は耐震問題で入場不可ですが、伝統工法で復元された本丸御殿は必見。ヒノキの香りが漂う空間に、狩野派による絢爛豪華な金碧障壁画が蘇っています。1945年の空襲で焼失する前は、城郭として国宝第一号に指定されていたほどの歴史的価値を誇りました。広大な敷地には、見逃せないスポットが点在しています。石垣に組み込まれた巨大な「清正石」は、加藤清正が石の上に乗り、音頭をとって運ばせたという伝説が残る必見の巨石です。また、藩主の私的な庭であった「二之丸庭園」は、春の桜や秋の紅葉が池に映り込む絶好の写真スポット。週末を中心に園内を練り歩く「名古屋おもてなし武将隊」の演武も、観光を一層盛り上げてくれます。散策の後は二之丸茶亭で抹茶をいただきながら枯山水を眺めるか、正門や東門エリアに広がる「金シャチ横丁」へ足を延ばすのがおすすめ。味噌かつやひつまぶしなど、地元ならではの名古屋めしを堪能して、五感で尾張の文化を味わい尽くしましょう。Traveldokoで見る
大阪府大阪城天守閣日本三名城の一つに数えられる、豊臣秀吉が天下統一の拠点として築いた巨大要塞。現在の建物は1931年に市民の寄付で再建された3代目。内部はエレベーター完備の近代的な歴史博物館となっており、重要文化財の武具や屏風絵、ホログラム映像による解説を快適に楽しめます。華やかな天守閣の足元には、徳川家による徹底的な「豊臣色払拭」の歴史が隠されています。大坂の陣の後、幕府は焼け落ちた豊臣期の石垣を地中深く埋め立て、さらに高い石垣と堀を築き直しました。桜門の正面にある城内最大の巨石「蛸石」は推定108トンもあり、当時の驚異的な土木技術を物語っています。
春の西の丸庭園の桜が有名ですが、実は2月から3月にかけて見頃を迎える梅林も必見。約1,200本の梅が咲き誇り、甘い香りに包まれながらお城を見上げるアングルは絶好の写真スポットです。ライトアップされた夜間は、外壁に施されたシャチホコや伏虎の黄金装飾が漆黒の空に浮かび上がり、昼間とは全く異なる幻想的で威厳ある姿を見せてくれます。Traveldokoで見る
熊本県熊本城日本三名城の一つに数えられる、九州を代表する歴史的建造物です。「銀杏城」の愛称で親しまれ、敵兵を撃退するために上部が反り返った石垣「武者返し」が特徴です。2016年の熊本地震で甚大な被害を受けましたが、最先端の技術で2021年に天守閣が完全復旧し、最上階からは市街地の絶景を一望できます。築城の名手である加藤清正の軍事的天才ぶりが随所に光り、本丸御殿へ続く全国でも珍しい地下通路「闇り通路」など、実践的な防衛設備が隠されています。籠城戦の食糧確保のために多くの銀杏の木を植えたという逸話も残るほどです。1877年の西南戦争では西郷隆盛率いる薩軍の猛攻を退け、「官軍に負けたのではない、清正公に負けたのだ」と言わしめました。無骨な外観の一方で、豪華絢爛な金箔と障壁画で彩られた「昭君之間」を擁する本丸御殿は必見です。春には約800本の桜が堀沿いをピンクに染め上げます。現在は、数十年に及ぶ修復工事の過程を安全に見学できる特別見学通路が整備されており、かつては不可能だった地上約6メートルの高さから、石垣のダイナミックな修復現場を観察できる貴重な体験が待っています。Traveldokoで見る
兵庫県姫路城日本に12基しか現存しない天守の一つであり、戦災や震災を免れた奇跡の城。シラサギが羽を広げたような優美な白漆喰の城壁から「白鷺城」の愛称で親しまれ、1993年に日本初の世界文化遺産に登録されました。美しさとは裏腹に、敵の侵入を防ぐために造られた螺旋状の複雑な迷路や行き止まりの門など、実戦を想定した高度な防衛要塞としての顔も持ち合わせています。大天守の内部は外観の5重とは異なり、地下1階・地上6階の造りになっています。現代の建築にはない急勾配の木造階段や巨大な「東西の大柱」、石落としなどの軍事設備から、当時の築城技術の高さが伺えます。敷地内には、怪談「播州皿屋敷」のモデルとなったお菊井戸や、数奇な運命を辿った千姫が休息に用いたとされる西の丸の化粧櫓など、歴史ロマンを感じる見どころが尽きません。春は「日本さくら名所100選」にも選ばれるほどの絶景が広がり、桜吹雪越しにそびえる天守閣は圧巻です。訪問の際は、隣接する池泉回遊式庭園「好古園」との非常にお得な共通券を購入するのがおすすめ。週末限定で運行される和船に乗れば、内堀から見上げる一味違ったアングルでの撮影も楽しめます。Traveldokoで見る
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画像クレジット
- 厳島 — JordyMeow / CC BY-SA 3.0
- 函館山 — くろふね / CC BY 4.0
- 草津温泉 — くろふね / CC BY-SA 4.0
- 大阪城天守閣 — Public domain